キリストを心の内に

聖書: エフェソの信徒への手紙 3章 14節~21節

2021年7月25日(日): 聖霊降臨節第10主日礼拝説教

 パウロは御父の前でひざまづき、どうか、御父が、その豊かな栄光に従い、その霊により、力をもってあなたがたの内なる人を強めて、信仰によってあなたがたの心の内にキリストを住まわせ、あなたがたを愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者としてくださるように。と、エフェソ教会のために祈っています。当時のエフェソ教会では互いに愛し合うことが出来ず、争い、分裂の危機に立たされていました。これはエフェソの教会に限ったことではありません。あらゆる教会に向けて宛てられたパウロの祈りなのです。そして時を超え場所を超えて存在する私たちにも届けられている祈りなのです。
 私たちも、時として互いに愛し合うことが出来なかった。そんな経験があります。イエスキリストに受けた愛に生きることが出来なかった。そしてその中で私たちは痛みを負って来たのです。そんな私たちにイエスキリストを私たちの心の内に住まわせ、キリストの愛に根差して生きて欲しいとパウロは願っています。その生き方とは、まさに十字架で示してくださったキリストの愛を見つめて愛に支えられ、愛に導かれて生きていくということです。
 たとえ罪の力の前に敗北することがあっても、そこからもう一度、キリストの前に立ち、キリストの愛の力をいただき、キリストにある希望の故に歩み出すのです。その愛ゆえに私たちは、争いや分裂や対立を越えて、主にあって互いに愛し合い、支え合う関係が与えられるのです。教会がそのような共同体であって欲しい、そのことを願う祈りこそ。パウロの祈りなのです。
 皆さん。キリストの愛によって互いに愛し合い、支え合って参りましょう。この暗い時代にあって主の愛によって輝き、この地域の人々に希望と愛をもたらす。そんな主に愛された宮崎教会として共に歩んで参りたいと願うのです。(張宇成牧師、霊南坂教会副牧師)