小さな町に

聖書: マタイによる福音書 2章 1節~6節

2020年12月13日(日): 待降節第3主日礼拝・アドベント説教

 「ひとつの星がヤコブから進み出る(民数24:17)」。バラクの預言から千年余り、その星を見つけたとき、東方の博士たちは、震えが止まらなかったに違いありません。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです(マタイ2:2)」。その喜びを思えば、荒野の長旅もなんてことはありません。
 「これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった(マタイ2:3)」。自らの保身のために、新しい王の誕生を快く思いませんでした。「聞け、ヤコブの頭たち、イスラエルの家の指導者たちよ。正義を知ることが、お前たちの務めではないのか(ミカ3:1)」。預言者ミカは、指導者たちの不正や腐敗を厳しく非難しました。
 ミカは、小さな農村に生まれました。しかし、「お前はユダの指導者たちの中で、決していちばん小さいものではない。お前から指導者が現れ、わたしの民イスラエルの牧者となるからである(マタイ2:6)」。ミカは、小さな町(=ベツレヘム)から、わたしたちの救い主が誕生することを預言しました。この小さな村に、神の思いのすべてがありました。
 「家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた(マタイ2:11)」。この小さな幼子に、神の約束のすべてがありました。この約束に、何ら変わることはありません。神の目には、どんなに小さい者でも尊く見えています。この約束に勝る宝はありません。