祈りの手紙

聖書: コロサイの信徒への手紙 4章 2節~6節

2020年11月22日(日): 降誕前第5主日礼拝、謝恩日礼拝説教

 「目を覚まして感謝を込め、ひたすら祈りなさい。同時にわたしたちのためにも祈ってください。神が御言葉のために門を開いてくださり、わたしたちがキリストの秘められた計画を語ることができるように(4:2-3)」。祈りは国境を越えて、地中海の国際都市アンティオキアに新しいキリストの教会が起されました。それは、異邦人を中心とする教会でした。
 「もはや、ギリシア人とユダヤ人、割礼を受けた者と受けていない者/の区別はありません。キリストがすべてであり、すべてのもののうちにおられるのです(3:11)」。この手紙の結びにも、多種多様な名前が挙がっています。マルコ、アリスタルコ、ユストはユダヤ人です。ティキコ、エパフラス、デマスは異邦人です。ルカは医者で、オネシモは元奴隷です。
 彼らは、祈りによって結ばれた主の家族です。だから、「時をよく用い、外部の人に対して賢くふるまいなさい(4:5)」。主が赦されたのに、わたしたちはどうして赦し合うことができないのでしょうか。わたしたちの振る舞いが問われています。「いつも、塩で味付けされた快い言葉で語りなさい。そうすれば、一人一人にどう答えるべきかが分かるでしょう(4:6)」。
 わたしたちの目の前には、差別と偏見という名の城壁が立ちはだかっています。主が愛されたのに、わたしたちはどうして愛し合うことができないのでしょうか。それを越えるには、祈るしかありません。それを開くには、祈り合うほかありません。これは、神の愛に係わることです。愛する兄弟姉妹へ、この祈りの手紙は、今もわたしたちに託されているのです。