教え続けた

聖書: 使徒言行録 28章 28節~31節

2020年10月11日(日): 聖霊降臨節第20主日礼拝説教

 パウロは、ローマのユダヤ人たちに、「神の国について力強く証しし、モーセの律法や預言者の書を引用して、イエスについて説得しようと(28:23)」しました。過越の小羊こそ、十字架のイエス・キリストである。インマヌエルの主こそ、復活のイエス・キリストである。しかし、「ある者はパウロの言うことを受け入れたが、他の者は信じようとはしなかった(28:24)」。
 人の心のどれほど頑ななことでしょうか。「こうして、彼らは目で見ることなく、耳で聞くことなく、心で理解せず、立ち帰らない(28:27)」。いくら蒔いても、福音の芽が出ません。福音の種蒔きのどれほど困難なことでしょうか。しかし、「あなたの僕たちが、思い切って大胆に御言葉を語ることができるようにしてください(4:29)」。
 すべては、聖霊から始まったことです。五旬祭の日、激しい風が吹いて来るような音が家中に響きました。「すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした(2:4)」。その風に押し出され、使徒たちは各地へと送り出されました。風がなければ、種は成長しません。使徒たちを励まし止まぬ聖霊の風を感じてなりません。
 使徒言行録は、28章をもって終わります。しかし、聖霊の風に終わりはありません。その風は、今もここに吹き続けています。その風に押し出され、わたしたちはここに、『使徒言行録2020章』を書き記しているのです。「だから、このことを知っていただきたい。この神の救いは異邦人(=わたしたち)に向けられました。彼らこそ、これに聞き従うのです(28:28)」。