こうして

聖書: 使徒言行録 28章 11節~16節

2020年10月4日(日): 聖霊降臨節第19主日礼拝、世界宣教・世界聖餐日礼拝説教

 「こうして、わたしたちはローマに着いた(28:14)」。ただそれは、決して平坦な道のりではありませんでした。人々の訴えに、死を覚悟したこともありました。自然の猛威に人生の終わりを感じたこともありました。しかし、「わたしには/果たすべき責任があります。それで、ローマにいるあなたがたにも、ぜひ福音を告げ知らせたいのです(ローマ1:14-15)」。
 ならば、「遣わされないで、どうして宣べ伝えることができよう。『良い知らせを伝える者の足は、なんと美しいことか』と書いてあるとおりです(ローマ10:15)」。パウロの宣教の旅は、地球一周分にもなりました。宣教者の足の何と強いことでしょうか。そして、カイサリアからローマへの船路が、パウロの最後の旅路となりました。ただその道のりも、困難を極めました。
 しかし、「わたしたちは、目に見えないものを望んでいるなら、忍耐して待ち望むのです/“霊”自らが、言葉に表せないうめきをもって執り成してくださるからです(ローマ8:25-26)」。ローマに到着すると、兄弟たちが迎えてくれました。「パウロは彼らを見て、神に感謝し、勇気づけられた(28:15)」。兄弟姉妹の祈りの何と強いことでしょうか。
 今もコロナ禍にあって、祈りこそ最大の支援ではないでしょうか。アメリカでは、過去最大の失業率に苦しんでいます。南アフリカでは、支援物資を運ぶ車両が襲われています。タイでは、貧しい中で食料を分かち合っています。互いに祈り合って、互いに喜び合って、嵐の海を共に乗り越えていきたいと願います。わたしたちも同様に、世界中から祈られています。