光を語り

聖書: 使徒言行録 26章 19節~23節

2020年9月13日(日): 聖霊降臨節第16主日礼拝説教

 パウロは、皇帝に上訴を申し立てました。上申書の作成に当たり、パウロに対する公聴会が開かれました。「つまり私は、メシアが苦しみを受け、また、死者の中から最初に復活して、民にも異邦人にも光を語り告げることになると述べたのです(26:23)」。パウロが語って来たことに、何のブレもありませんでした。それによって、多くの反対を受けてきました。
 十字架による救いを語っても、律法に頼る者たちは、それを受け入れませんでした。復活の恵みを語っても、目に見えるものに頼る者たちは、それを信じませんでした。異邦人への福音を語っても、選民を誇る者たちは、それを許そうとしませんでした。多くの反対に、死を覚悟したときもありました。2年の監禁に、絶望を覚えるときもありました。
 しかし、「起き上がれ。自分の足で立て/わたしは、あなたをこの民と異邦人の中から救い出し、彼らのもとに遣わす/それは、彼らの目を開いて、闇から光に、サタンの支配から神に立ち帰らせ(26:16-18)」るためである。光というのは、暗闇の中でこそ輝きます。ならば、『あなたの道を/主にまかせて/思いわずらい/主にゆだねよ(讃美歌528番)』。
 祈りの言葉さえ出なくなってしまうとき、無理をして頑張る必要はありません。わたしたちもまた、十字架と復活の光に、そっと身を委ねればよいのではないでしょうか。『いつもあなたの/先に進み/光を照らし/導かれる(讃美歌528番)』。だから、「私は神からの助けを今日までいただいて、固く立ち、小さな者にも大きな者にも証しをしてきました(26:22)」。