語り続けよ

聖書: 使徒言行録 18章 5節~11節

2020年6月7日(日): 聖霊降臨節第2主日礼拝説教

 アテネの町で、パウロは多くの哲学者を前に、復活のイエス・キリストについて力強く証ししました。ただ人々は、無関心のままその場を立ち去って行きました。この世で、人の無関心ほど恐ろしいものはありません。「その後、パウロはアテネを去ってコリントへ行った(18:1)」。その足取りの何と重いことでしょうか。
 ただコリントで、新しい出会いが待っていました。「ここで、ポントス州出身のアキラというユダヤ人とその妻プリスキラに出会った(18:2)」。彼らと生活を共にすることで、パウロの心も少しずつ回復していきます(18:3参照)。安息日に会堂に入って、人々と論じ合うようになりました。またそこに、テモテとシラスが合流します。
 テモテは、テサロニケの兄弟姉妹からの嬉しい便りを携えていました。シラスは、フィリピの兄弟姉妹からの大切な献金を預かっていました。彼らの祈りに、パウロも活気づきます。「パウロは御言葉を語ることに専念し、ユダヤ人に対してメシアはイエスであると力強く証しした(18:5)」。ようやくパウロらしさが戻ってきたようです。
 ただ以前の自分と明らかに違います。多くの哲学者を前に語るパウロは、どこか独りよがりでした。ただ今は違います。「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。わたしがあなたと共にいる。だから、あなたを襲って危害を加える者はない。この町には、わたしの民が大勢いるからだ(18:9-10)」。わたしたちも共に宣べ伝えましょう。愛と真理の主の物語を。