建て直す

聖書: 使徒言行録 15章 12節~21節

2020年3月1日(日): 受難節第1主日礼拝説教

 アンティオキア教会で、異邦人への割礼について、「パウロやバルナバとその人たち(ファリサイ派から信者になった人々)との間に、激しい意見の対立と論争が(15:2)」生じました。「異邦人にも割礼を受けさせて、モーセの律法を守るように命じるべきだ(15:3)」と主張する彼らに、パウロは真っ向から対立します。律法に依らず、「信じる者は皆、この方(十字架の主イエス)によって義とされるのです(13:39)」。この問題について、都の教会で話し合わせることになりました。
 「あの弟子たちの首に懸けて、神を試みようとするのですか(15:10)」。ペトロは、異邦人に軛を負わせてはならないと発言します。「ただ、偶像に供えて汚れた肉と/血とを避けるように(15:20)」。ヤコブは、ユダヤ人にも配慮するようにと発言します。ただ最も重要なことは、互いの妥協点を探ることではありません。「わたしたちは、主イエスの恵みによって救われると信じているのですが、これは、彼ら異邦人も同じことです(15:11)」。最も重要なことは、同じ恵みに立ち帰って行くことです。
 「わたしは戻って来て、倒れたダビデの幕屋を建て直す。その破壊された所を建て直して、元どおりにする。それは、人々のうちの残った者や、わたしの名で呼ばれる異邦人が皆、主を求めるようになるためだ(15:16-18)」。預言者アモスは、新しい神殿の幻を見ます。そこには、ユダヤ人もギリシャ人もありません。男も女もありません。分かたれた民が一つとされる光景に、真の神殿を望まずにはおれません。こうして神は、すべての人々に信仰の門を開いてくださったのです。
 力に依らず、ただ恵みによって赦されています。知恵に依らず、ただ愛によって生かされています。わたしたちの絆が弱まるときも、主イエスの十字架によって、わたしたちを真の兄弟姉妹として建て直してください。