出発させた

聖書: 使徒言行録 13章 1節~6節

2020年1月12日(日): 降誕節第3主日礼拝説教

 ニゲルと呼ばれるシメオン、キレネ人のルキオ、領主ヘロデと一緒に育ったマナエン、そしてサウロとバルナバなど、アンティオキア教会には、生まれも育ちも違う人々が集まっていました。「キリストにおいて、あなたがたも共に建てられ、霊の働きによって神の住まいとなるのです(エフェソ2:22)」。すべてを結び合わせる聖霊の豊かさを思います。
 あるとき、聖霊が呼びかけました。「バルナバとサウロ(以下:二人)をわたしのために選び出しなさい。わたしが前もって二人に決めておいた仕事(=世界宣教)に当たらせるために(13:2)」。教会の人々も、「二人の上に手を置いて出発させた(13:3)」。祈りをもって、二人の背中を押し出しました。すべてを励ます祈りの豊かさを思います。
 二人は、船出してキプロス島へ。ここは、バルナバの故郷でした。友人のため、兄弟のため、キリストの福音を宣べ伝えて止まなかったのです。わたしたちも、家族の救いのために祈りたいと願います。またそこで、バルイエス(別名:エルマ)という偽預言者(魔術師)と出会いました(13:6参照)。魔術とは、人につけ入る見せかけの力です。
 一歩外に出ると、そこには信仰の戦いが待っていました。ご利益という名の偶像、無関心という名の他人事、妬みという名の暴力など、この世は悪魔的な力に満ちています。それらは強く立派に見えても、その中身は空っぽです。キリストの使者たちよ、祈りと聖書をもって、平和と愛をもって、ここから出発しなさい。聖霊は、わたしたちを押し出されます。