地には穏やか

聖書: ルカによる福音書 2章 8節~14節

2019年12月24日(火): キャンドルライトサービス・音楽礼拝説教

 「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ(ルカ2:14)」。平和を志した二人の日本人に、世界中の人々から追悼と敬意が寄せられました。一人は緒方貞子さん、もう一人は中村哲さんです。
 緒方さんは、国連難民高等弁務官として、難民の救済に尽力されました。緒方さんが志したものは、難民に対する尊厳、苦しみ人々へのリスペクトでした。社会の目がどれほど蔑んで区別しても、神の尊厳の下に、すべては愛されるために生まれました。
 中村さんは、アフガニスタンの砂漠地帯で、用水路を通すことに尽力されました。中村さんが志したものは、現地の人々と共に歩むことでした。時代の目がどれほど偏って差別しても、神の救いの下に、すべては共に生きるために生まれました。
 他者へのリスペクトと、他者への思いやりがなけば、真の平和というのは実現しません。ただ今の社会は、何でも自分本位で他者へのリスペクトもありません。また今の時代は、何でも煽って他者を責め立てることばかりです。
 『平和(ラテン語:pax)』とは、『peace(平和)』とも訳せますが、『pacific(穏やか)』とも訳せます。「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい(ヨハネ13:34)」。この愛に、互いに穏やかでありたいと望みます。