神が清めた物を

聖書: 使徒言行録 10章 9節~16節

2019年12月1日(日): 待降節第1主日(アドヴェント)礼拝説教

 ヤッファは、ユダヤ人の港町です。カイサリアは、ローマ人の港町です。しかし、「あなたがたもご存じのとおり、ユダヤ人が外国人と交際したり、外国人を訪問したりすることは、律法で禁じられています(10:28)」。距離以上に大きな隔たりがありました。二つが交わることは決してありません。
 カイサリアに、コルネリウスという名のローマの百人隊長がいました。「信仰心あつく、一家そろって神を畏れ、民に多くの施しをし、絶えず神に祈っていた(10:2)」。そんなコルネリウスに、あるとき神の幻が現れました。「ヤッファへ人を送って、ペトロと呼ばれるシモンを招きなさい(10:5)」。
 ヤッファに、ペトロが滞在していました。そんなペトロに、あるとき神の幻が現れました。天からの大きな布には、あらゆる生き物が入っていました。それらを屠って食べなさい。「主よ、とんでもないことです。清くない物、汚れた物は何一つ食べたことがありません(10:14)」。
 迷うペトロに、神の霊が命じます。「立って下に行き、ためらわないで一緒に出発しなさい。わたしがあの者たちをよこしたのだ(10:20)」。一人で考え込んでいても、答えは見つかりません。ペトロは、この出会いにかけてみることにしました。カイサリアにコルネリウスを訪ねました。
 コルネリウスは、ペトロを喜んで迎えました。この出会いに、心が砕かれていくのを感じました。だから、「神が清めた物を、清くないなどと、あなたは言ってはならない(10:15)」。神の霊により、わたしたちは出会うために生まれました。神の愛により、わたしたちは愛されるために生まれました。