寂しい道で

聖書: 使徒言行録 8章 26節~33節

2019年10月27日(日): 降誕前第9主日礼拝、収穫感謝礼拝説教

 主の天使は、フィリポに命じて言います。「ここをたって南に向かい、エルサレムからガザへ下る道に行け(8:26)」。そこは寂しい道でした。ただそこに出会いが起こされます。「折から/エチオピア人の宦官が、エルサレムに礼拝に来て、帰る途中であった(8:27-28)」。エチオピアは、都から数千Kmも離れたアフリカ大陸にあります。ただ切に求める者に、距離など関係ないのかもしれません。幼子イエスが誕生したときに、遥か東方から三人の博士たちが来訪したことを思います。すると、「東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった(マタイ2:9)」。神の星が、彼らを導かれました。
 神の霊は、フィリポに命じて言います。「あの馬車と一緒に行け(8:29)」。この出会いを逃すまいとする、霊の熱意を感じます。「フィリポが走り寄ると、預言者イザヤの書を朗読しているのが聞こえたので(8:30)」、読んでいることが分かりますかと尋ねました。「手引きしてくれる人がなければ、どうして分かりましょう(8:31)」。宦官は、イザヤ書53章を開いて、「預言者は、だれについてこう言っているのでしょうか(8:34)」と尋ねました。フィリポは、「聖書のこの箇所から説きおこして、イエスについて福音を告げ知らせた(8:35)」。神はその独り子を賜ったほどに、あなたを愛してくださいました。
 宦官は、救いを知りました。「ここに水があります。洗礼を受けるのに、何か妨げがあるでしょうか(8:36)」。ここに、喜びの洗礼が授けられました。「宦官は/喜びにあふれて旅を続けた(8:39)」。あなたと出会うことのできた大きな喜びと、あなたの救いを知ることのできた確かな幸いと、そのときを導き給う神の霊に感謝します。