影響力を持つ者へ

聖書: マタイによる福音書 5章 13節~16節

2019年9月29日(日): 聖霊降臨節第17主日礼拝、市内3教会交換講壇礼拝説教

 皆さんは最近、誰かに影響を受けていますか?僕は小林教会クリスマスに備えて練習している「You are good」の作者、イズラエル・ホートンにギターの弾き方や歌い方だけでなく、その思いに影響されています。彼の母は白人で、父は黒人。「中絶しなさい」との両親の言葉を振り切るように駆け落ち。しかし妊娠8ヶ月の時に父は出て行く…。たまらず薬物に手を出した母に、イエスさまの声がありました。「心配するな。お前は正しい選択をした。私を信じればすべてうまくいく」。こうして生まれた彼が7歳の時、初めて祖父に会います。親戚の子ども同士で遊んでいると、祖父は彼だけ遠ざけました。「生まれて来なければよかった」というセルフイメージで育った彼を、詩編139編が打ち消します。「神が母の胎で私を組み立てられたのだ」。それから彼は、すべての人を大切にし、音楽を通して人々に救いを伝えるために活躍しています。
 イエスさまのもとを訪れた大勢の群衆は病気や悪霊に苦しむ人々、つまり人にも自分にも拠り所を失った人々でした。そんな彼らにイエスさまは宣言します。「あなたがたは地の塩である。世の光である」。地の塩は世の中の腐敗を防ぎ、きよめる役割。つまり、「きよい」と宣言しています。世の光は世の闇を照らす役割。つまり、「隠れなくてよい」と宣言しています。当時の医療によって癒されず外に出された人々に回復を与え、もう一度「役に立つ者」、「影響力のある者」へと造り変えて遣わすお方がここにいます。
 イズラエルの証しからお気づきでしょうか。この世に生まれた人がどのような人生を歩むか、人には計れません。彼とその母に回復と希望を与えたのは、神の御言葉です。今朝、群衆と同じようにイエスさまの御顔を求めて座す私たちにも聞こえてこないでしょうか。「あなたの持ち味を、主にあって用いなさい。闇に閉ざされた世に溶け込んでいき、仕えていきなさい」と。(山口英希牧師、宮崎清水町教会、市内3教会交換講壇)