共有して

聖書: 使徒言行録 4章 32節~37節

2019年8月4日(日): 聖霊降臨節第9主日礼拝、平和聖日礼拝説教

 「信じた人々の群れは心も思いも一つにし、一人として持ち物を自分のものだと言う者はなく、すべてを共有していた(4:32)」。世界には、皆で取り組むべき『共有の課題』があります。2015年の国連会議で採択された『2030アジェンダ』には、全部で9つの課題が挙げられています。
 ①すべての人に安全な飲み水を提供しよう。②すべての子どもが教育を受けられるようにしよう。③新生児の予防可能な死亡事例をなくそう。近年、医療的に豊かな人と医療的に貧しい人の格差が広がっています。これは、わたしたちの『分かち合いの問題』と言えます。「信者の中には、一人も貧しい人がいなかった/必要に応じて、おのおのに分配されたからである(4:34-35)」。互いに互いを気にかけていきたい。
 ④極度の貧困層をなくそう。⑤すべての人に食料を提供しよう。⑥再生可能エネルギーの利用比率を向上させよう。日本では、生産性の名のもとに、どんどん作っては、どんどん燃やして捨てています。もはや、自分のことしか考えていないのではないでしょうか。今こそ、『バルナバ(慰めの子)』の生き方が求められています。『慰め(ギリシャ語:パラクレイセオス)』には、『傍らに呼び寄せる、共に歩む』という意味があります。
 ⑦児童労働や人身売買をなくそう。⑧性別による差別をなくそう。⑨災害に強い生活環境を整備しよう。この世で小さくされている人々に、思いを寄せていきたい。災害の多い日本です。だからこそ、その痛みを分かり合えると思います。「使徒たちは、大いなる力をもって主イエスの復活を証し(4:33)」しました。使徒たちも、貧しさと迫害の中にありました。しかし、その愛の姿勢に何ら変わるところはありませんでした。主にありて。