夢を見る

聖書: 使徒言行録 2章 14節~21節

2019年4月28日(日): 復活節第2主日礼拝説教

 ペトロは、11人と共に立ち上り堂々と語り始めます。「ユダヤの方々、またエルサレムに住むすべての人たち、知っていただきたいことがあります。わたしの言葉に耳を傾けてください(2:14)」。どれだけ思っていても、秘めたままでは伝わりません。聖霊が、彼らに語る勇気を与えてくれたのです。そのような姿に、「あの人たちは、新しいぶどう酒に酔っているのだ(2:13)」と嘲る者もありました。しかし、「今は朝の九時ですから、この人たちは、あなたがたが考えているように、酒に酔っているのではありません(2:15)」。今は、大切な祈りの時間、執り成しの時間でした。
 ペトロは、預言者ヨエルの言葉を伝えます。「この地に住む者よ、皆耳を傾けよ(ヨエル1:2)」。「主の偉大な輝かしい日が来る前に、太陽は暗くなり、月は血のように赤くなる。主の名を呼び求める者は皆、救われる(2:20-21)」。この赤は、十字架の血による救いを示しています。十字架の救いにより、古い時代は終わり、新しい時代が始まりました。「すると、あなたたちの息子と娘は預言し、若者は幻を見、老人は夢を見る(2:17)」。これは、すべてを赦そうとされる『神の幻(vision)』、すべてを愛そうとされる『神の夢(dream)』にほかなりません。
 わたしたちも、神と同じ幻を見、神と同じ夢に歩みたいと願います。「わたしの僕やはしためにも、そのときには、わたしの霊を注ぐ。すると、彼らは預言する(2:18)」。世界は、憎悪に満たされていますが、神の言葉を預かり、神の言葉を世に証する群れでありたいと祈ります。