激しい風が

聖書: 使徒言行録 2章 1節~8節

2019年4月7日(日): 受難節第5主日礼拝説教

 「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい(1:4)」。この約束を信じて、「一同が一つになって集まっていると、突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた(2:1-2)」。突然起こったように見えましたが、満ちていく神のときを思います。「風は思いのままに吹く。(ヨハネ3:8)」。それは、意図されたときに起こされるのです。それは、五旬祭の日でした。春の過越祭から数えて、ちょうど50日目(=ペンテコステ)のことです。
 このとき、彼らは、人々の心無い噂話の渦中にありました(1:19参照)。そんな不安を一蹴するように、「炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった(2:3)」。こうして、「あなたがたの信仰は、その試練によって本物と証明され、火で精錬されながらも朽ちるほかない金よりはるかに(Ⅰペトロ1:7)」尊くされました。ならば、「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい(3:6)」。聖霊が、その言葉を『本物』にしてくださるのです。
 「すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした(2:4)」。そのことを怪しむ人もあったようですが、ただ「何を言おうかなどと心配してはならない。言うべきことは、聖霊がそのときに教えてくださる(ルカ12:11-12)」。聖霊は、わたしたちを生かす命の風、わたしたちを動かす命の炎そのものです。「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして/地の果てに至るまで、わたしの証人となる(1:8)」。その第一歩が、ここから始まるのです。