大喜びで

聖書: ルカによる福音書 24章 50節~53節

2019年3月3日(日): 降誕節第10主日礼拝説教

 「わたしもすべての事を初めから詳しく調べていますので、順序正しく書いてあなたに献呈するのがよいと思いました(1:3)」。「そればかりか、わたしの主キリスト・イエスを知ることのあまりのすばらしさに、今では他の一切を損失とみています(フィリピ3:8)」。これは、喜びの証言集です。
 人生には、恐れがあります。しかし、「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった(2:10-11)」。だから、「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる(12:32)」。こうして、神は、愛する独り子の十字架と復活によって、わたしたちのうちに、真実の救いを成し遂げてくださいました。そして、「見つけたら、喜んでその羊を担いで、家に帰り、友達や近所の人々を呼び集めて、『見失った羊を見つけたので、一緒に喜んでください』と言うであろう(15:5-6)」。抱かれて帰る小羊の何と喜びに満ち溢れていることでしょうか。これは、喜びの福音集です。
 主イエスは、「祝福しながら彼らを離れ、天に上げられた(24:51)」。神の右に座して、インマヌエルの神となられました。そこで、「彼らはイエスを伏し拝んだ後、大喜びでエルサレムに帰り、絶えず神殿の境内にいて、神をほめたたえていた(24:52-53)」。主イエスは、彼らに祝福を残されました。『祝福(ギリシャ語:エウロゴス)』には、『よい言葉』という意味があります。「良い土地に落ちたのは、立派な善い心で御言葉を聞き、よく守り、忍耐して実を結ぶ人たちである(8:15)」。その喜びの種は、わたしたちのうちに、確かに蒔かれています。今日で、ルカ福音書の学びは終わります。しかし、主イエスと出会った喜びの物語は、わたしたちのうちから、また新たに始まって行くのです。