あなたのために

聖書: ルカによる福音書 22章 28節~34節

2018年9月2日(日): 聖霊降臨節第16主日礼拝説教

 「あなたがたは、わたしが種々の試練に遭ったとき、絶えずわたしと一緒に踏みとどまってくれた(22:28)」。しかし、これまで以上の試練(=十字架)が待っていました。その試練を前に、「弟子たちは皆、イエスを見捨てて逃げてしまった(マルコ14:50)」。誰一人、踏み止まることができませんでした。
 その中で、ペトロは、「主よ、御一緒になら、牢に入っても死んでもよいと覚悟しております(22:33)」と言い張りました。しかし、「あなたは今日、鶏が鳴くまでに、三度わたしを知らないと言うだろう(22:34)」。事実その通りになります(22:54-参照)。その覚悟の何と脆いことでしょうか。
 誰もが、小麦のようにふるいかけられて、信仰を失いかけていました。「しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った(22:32)」。わたしたちは、この祈りに絶えず祈られています。この真実に委ねるとき、わたしたちのうちから、信仰が無くなることはありません。
 「あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい(22:32)」。祈られて立ち直ったら、『and you in turn(今度は、あなたの出番)』です。「父がわたしに支配権をゆだねてくださったように、わたしもあなたがたにそれをゆだねる(22:29)」。わたしたちに、祈りの言葉が委ねられています。
 「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである(2:11)」。こうして、今日あなたのためにお生まれになった方が、今日、あなたのために祈っています。その祈りに力づけられて、わたしたちも、あなたのために祈る者になりたいと願います。