夏の近づいた

聖書: ルカによる福音書 21章 29節~33節

2018年7月1日(日): 聖霊降臨節第7主日礼拝、創立131周年記念礼拝説教

 この夏、宮崎教会は、創立131周年を迎えました。1887年7月、数十名の有志が、上野町の商家に集まり、宮崎教会の設立が、宣言されました。その当時は、明治憲法の草案が発表され、天皇を第一とする立憲君主制が、世に示された頃でした。その時代にあって、自分たちは何を第一とするのかと、自らの信仰を問わざるを得なかったのだと思います。
 「それと同じように/これらのことが起こるのを見たら、神の国が近づいていると悟りなさい(21:31)」。『悟りなさい(ギリシャ語:ギノスコ)』には、『物事の真理を注意して見る』という意味があります。「野の花がどのように育つのか、注意して見なさい/栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった(マタイ6:28-29)」。
 だから、「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる(12:32)」。創立当初の教会には、牧師も、宣教師も、会堂もありませんでした。ただ、「いかに幸いなことか/主の教えを愛し/その教えを昼も夜も口ずさむ人。その人は流れのほとりに植えられた木。ときが巡り来れば実を結び、葉もしおれることがない(詩編1:1-3)」。
 いちじくの葉が出始めると、「夏の近づいたことが/分かる(21:30)」。喜びの礼拝が、青々と生い茂る『いちじくの木』に譬えられています。すべては変わっていきますが、「わたしの言葉は決して滅びない(21:33)」。ここに、変わらぬ礼拝の喜びがあります。この約束に立って、新しく始まる一年に、力強く踏み出していきたいと願います。