惑わされない

聖書: ルカによる福音書 21章 7節~14節

2018年6月17日(日): 聖霊降臨節第5主日礼拝説教

 主イエスは、神殿の崩壊を預言されました(21:5-6参照)。「では、そのことはいつ起こるのですか(21:7)」。そのときは、「惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがそれだ』とか、『時が近づいた』とか言うが、ついて行ってはならない(21:8)」。
 かつて、エレミヤも、神殿の崩壊を預言しました。「エルサレムは石塚に変わり、神殿の山は木の生い茂る丘となる(エレミヤ26:18)」。事実、その通りになります。しかし、都の人々は、その言葉を信じませんでした。別の預言者が現れ、『この神殿が滅びるはずがない』と吹聴したからです。
 そんな「偽預言者を警戒しなさい。彼らは羊の皮を身にまとってあなたがたのところに来るが、その内側は貪欲な狼である(マタイ7:15)」。何より、あなたがたは、目に見えるものだけに頼ってはなりません。形あるものは、いつか必ず滅びていくからです。
 戦争や暴動、地震や飢饉、疫病など、「恐ろしい現象や著しい徴が天に現れる(21:11)」と、すぐに怯えてしまいます。それだけ、わたしたちは、目に見えるものに頼って生きています。しかし、目に見えるものが、すべてではありません。むしろ、目に見えないものに生かされています。
 だから、「わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです(Ⅱコリント4:18)」。目に見えるものに惑わされず、目に見えない真実に心から頼るものでありたいと願います。