わたしの主に

聖書: ルカによる福音書 20章 41節~44節

2018年5月27日(日): 聖霊降臨節第2主日礼拝説教

 「わたしがあなたの敵を/あなたの足台とする(20:43)」。ダビデは、ペリシテを打ち破った英雄です。その功績は、「サウルは千を討ち/ダビデは万を討った(サムエル記上18:7)」と歌われるほどです。また、ダビデの詩編には、彼の「子らの中から/王座を継ぐ者を定める(詩編132:11)」とあります。こうして、人々は、やがて来る救い主を「ダビデの子(20:41)と呼んで期待するようになったのです。
 どうして、「『メシアはダビデの子だ』と言うのか(20:41)」。人々は、ダビデのように、敵を打ち破る、強い英雄を望んでいました。また、大きなお城に生まれ、軍馬に乗って現われる、立派な王さまを望んでいました。ただ、主イエスは、貧しい馬小屋に生まれ、小さな子ろばに乗って現われました。ただここに、真の平和が実現したのです。真の平和とは、強い者に歩調を合わせることではありません。弱くされている者と共に生きることです。
 神は、飼い葉桶に寝かされた幼子に、真の愛を示してくださいました。一人では、立つことも歩くこともできない、小さな乳飲み子です。ただここに、真の愛が実現したのです。「子どもたちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである(18:16)」。こうして、わたしの主は、小さいものを招いてくださいます。それは、ダビデのような救いではなく、ダビデに勝る救いです。
 「このようにダビデがメシアを主と呼んでいるのに、どうしてメシアがダビデの子なのか(20:44)」。わたしの主に、今日も感謝の歌をお献げしたいと願います。