神のもの

聖書: ルカによる福音書 20章 20節~26節

2018年5月6日(日): 復活節第6主日礼拝説教

 「皇帝に税金を納めるのは、律法に適っているでしょうか、適っていないでしょうか(20:22)」。ローマに税金を納めるのは、その属国であることを認めることになります。また、銀貨には、皇帝の横顔と共に『偉大なる神の子』と刻まれていました。感情的にも、信仰的にも、大きな問題でした。
 「正しい人を装う回し者(20:20)」は、その問題を利用して、主イエスを陥れようとしました。納税に反対すれば、ローマへの反逆罪で捕えることができます。納税に賛成すれば、打倒ローマを期待する人々が離れていきます。二重の罠を仕掛けて、「総督の支配と権力に/渡そうとした(20:20)」のです。
 主イエスは、「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい(20:25)」と言われました。すべては、わたしたちに託されたものです。すべてを、自分たちのものであるかのように振舞うところに、人の傲慢があります。戦争も環境破壊も、人の傲慢が原因です。
 神は、人に命の息を吹き入れました。「人はこうして生きる者となった(創世記2:7)」。すべての命は、神から託されたものです。ここに、命の尊厳があります。神は、尊厳をもって、わたしたちをご自分の羊とされました。「わたしたちは主のもの/主に養われる羊の群れ(詩編100:3)」。
 『我らは主のもの、主に在りて生く(讃美歌459番)』。わたしたちは、神のものです。「感謝の歌をうたって主の門に進み、賛美の歌をうたって主の庭に入れ。感謝をささげ、御名をたたえよ(詩編100:4)」。日々の課題は多くありますが、今日も感謝の歌と祈りを、神にお返ししたいと願います。