隅の親石

聖書: ルカによる福音書 20章 13節~19節

2018年4月29日(日): 復活節第5主日礼拝説教

 主イエスは、彼らを見つめて、「家を建てる者の捨てた石、これが隅の親石となった(20:17)」と言われました。『隅の親石(ギリシャ語:ケファレー・ゴーニアス)』とは、建築上、最も大切な石のことです。その石がなければ、家は建ちません。
 一つは、家を建てるときに、最初に据えられる『礎石(cornerstone)』のことです。「実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです(ローマ10:17)」。それは、岩の上に家を建てた人に似ている。ここに、信仰の礎石があります。もう一つは、家を建てるときに、最後に据えられる『要石(keystone)』のことです。「実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし/十字架によって敵意を滅ぼされました(エフェソ2:14,16)」。ここに、平和の要石があります。
 「これは跡取りだ。殺してしまおう。そうすれば、相続財産は我々のものになる(20:14)」と言い張るところに、隣人に対する尊敬も愛もありません。そんな彼らは、神によって厳しく裁かれることになります(20:16参照)。「その人は押しつぶされてしまう(20:18)」。しかし、「そんなことがあってはなりません(20:16)」。「神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました(Ⅰヨハネ4:10)」。ここに、愛の親石があります。
 「この子ならたぶん敬ってくれるだろう(20:13)」。この親石が、わたしたちを、ここに集めてくださいました。だから、「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい(ヨハネ13:34)」。ここに、教会があります。